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トニーに憧れて

トニー賞授賞式・ミュージカルが好き。名曲や名台詞で英語勉強&観劇記ブログです。

『ララランド』と駆け巡る空想

新宿バルト9にて『ララランド』をみました。
映画を観ながら、また、観た後にステップを踏みたくなるような、音楽の余韻が残る映画でとてもおもしろかったです。夢を追いかけている時代の主人公の服や取り巻く環境で使われている色が鮮やかで美しくすてきでした。

事前にあらすじなどは見ずに観に行ったのですが、snsで「そこまでミュージカルミュージカルしてない」という誰かの投稿は見ていて、どんなミュージカル映画なのかワクワクでしたが、わたしが観た感じだと、かなりミュージカル!な映画でした。最初からハイウェイでノリノリで歌って踊って。デートでも歌って踊ってタップを踏んで空を飛んで。現実と想像が駆け巡っていて。季節や時間経過を説明するための文字に、ミュージカルっぽさを感じて、空白の期間に想像が膨らみます。なんにせよ映画を見たあとにタップを踏みたくなってしまうところは王道ミュージカルなんじゃないかしらと思いました!




<以下映画の内容に触れての、感想や思ったこと>



ロサンゼルスで女優を目指すミアとジャズの店を持ちたいセブが恋に落ちデートを重ねるシーンは、出会ったばかりのトキメキ、ドキドキ感、ミアのキラキラでルンルンの笑顔がとてもかわいかった!

お互いが夢を持ち、応援しながら夢を追うミアとセブでしたが、セブが自分の理想よりもお金になる仕事を選んでからのすれ違い。ミアの誕生日にサプライズで家で食事をしている時の喧嘩で、「優越感を保つために僕と付き合った」というようなセリフがあり、自分はうまくいっていない、自分は不遇であると自分で思っているから出てくるセリフなんだろうなあと。これがわたしにはすごく切なく。ミアも自分がうまくいっていないと思うところがあって不安なときに、それを聞いたミアは”自分が相手を下にみている、と思われている”と思ってすごくショックだろうし、相手を見る目がかわっただろうな…と。


そんな見方をしていたからか、5年後のラストシーン。お互い5年前に描いた夢を掴んでいるけれど、お互いは別の人生を歩んでいることが自然に感じました。(わたしがなんでも受け入れるタイプだからかもですが( ̄▽ ̄))
ただ、二人がどんな別れ方をしたかを想像すると、切ない。セブが自分の店に行く時にミアのポスターの横を通り過ぎるシーンがあるので、ミアの歩んでいる道は知っていたけど、逆にミアはセブの5年後を知らなかった。お店のマークはミアが作ったマーク。ミアの有名女優への階段を上っていく中のどこかで起きた別れを想像すると、セブはミアに未練があったのかな、と切ない気持ち。
お店の中でのミアの驚きにも、別れた時にはまだ店を持つという想像も出来てなかったんだろうなあ、なんて。だけど、お互いの「今」をみれば、お互いがあの時の夢を掴んでいる。もしこの人とだったら?と想像してしまうけど、その時その時に必要な選択をそれぞれがしていて、今がある。
なので、最後セブが口元を和らげた表情をみてミアも笑顔になるシーンが、切なくもすごくホッとした、心が揺れ動いたシーンでした。いろいろあったけどいまこうしているよ、とセブがミアに伝えることができたようで、5年越しのわだかまりがとけたように感じて、よかった。ハッピーエンドに感じました。
素敵なラストでした。


「もしあのとき違う選択をしていたら?」
主人公たちが実際に選択してきたであろうたくさんのことや、もしこうだったら?と想像力をかきたてられて、見る側もちゃっかりララランドにいってしまう映画。いろんな選択があるから人生は彩り豊かなんだ。と思う映画でした。


(主人公ミア&セブの劇中衣装。映画をみたのは新宿でしたが、これは公開間もない頃六本木の映画館に行ったときに飾ってありました♪)